OSK日本歌劇団の「レビュー春のおどり」が15日、大阪松竹座で初日を迎えた。

 今年1月末に退団を表明したトップスター桜花昇ぼるの本拠地・大阪での引退公演。終演後に桜花は「ひたすら必死でした。でも、初日はまだまだ。もっともっと練習していいものにしたい」と貪欲に話した。

 伝統の和洋レビューで観客を魅了した。男役の桜花だが、1部の和物レビューでは出雲阿国となり登場。「(女役は)7年前の舞台で花魁(おいらん)をやったことがありますが、女性は難しいです」と冗談めかして振り返った。2部の洋物レビューでは、“おどりのOSK”らしさを十二分に発揮。桜花は「ほとんど出ずっぱりでハードです。でも、ハードなのもOSKらしさ。この舞台に巡り合うために頑張ってきたと感じています」と話した。

 大阪公演は25日まで。最終日昼夜公演では、サヨナラショーも予定されている。東京公演「レビュー夏のおどり」(新橋演舞場)は8月1日から3日まで行われる。劇団を全国区にしたいという思いも込める。「(全国区は)課題です。使命があるので努力したい。OSKのよさをもっと広げたい」。有終の美に向け、意気込みを口にした。