歌手舟木一夫(69)が31日、東京・新橋演舞場で行うシアターコンサートの開演前に、報道陣の取材に応じた。

 この日は昼夜の2部構成。昼に通常のソロコンサートを行い、夜公演は「舟木一夫が贈る

 遠藤実スペシャル~七回忌に偲ぶ~」と題し、08年12月に亡くなった舟木の恩師で作曲家の遠藤実さんが手掛けた楽曲のカバーライブを開催する。

 イベント開催のきっかけについて、舟木は「三回忌の時は、まだ先生の死が生々しくて、つらかった。七回忌を逃すと、次は13回忌。その時はもうこっちが危ない、と。先生の13回忌に、こっちが一周忌だったらコンサートできませんから」と冗談交じりに明かした。2部では「襟裳岬」「みちづれ」「くちなしの花」「他人船」など昭和の名曲を多数披露する。「先生の曲がなくなると、昭和の流行歌のある一面がごそっと落ちる。流行歌の恩人なんですよ」としみじみ語った。