映画「MOTHER」(27日公開)で初の実写映画監督を務めた漫画家の楳図かずお氏(78)が18日、慢性硬膜下血腫の手術を受けていたことを明かした。映画の完成披露上映会で、主演の歌舞伎俳優片岡愛之助(42)が「(昨年の)撮影前に大けがをされて、頭を手術したんですよ」と話したのを受け、楳図監督が説明した。「(頭部の)左側に190cc、右側に250の血がたまってた。医者には『回復力がすごい。立派な脳をしてらっしゃる』と言ってもらえた」。愛之助は「撮影できないんじゃないかと思った」と当時を振り返った。

 楳図監督は昨年7月、貧血で倒れた際に頭を強打した。頭部に穴を開け、たまった血液を抜き取る手術を8、9月と2度受けた。手術は簡単なもので、2度目の手術後はすぐに回復。術後2日目には、ダンスの稽古をするほど元気になったという。