井上真央主演のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」(来年1月4日スタート、日曜午後8時)のナレーションに声優池田秀一(64)が決まり22日、発表された。

 人気アニメ「機動戦士ガンダム」のシャア役や、「ワンピース」のシャンクス役などの声でおなじみ。東京・渋谷の同局で行われた追加キャスト発表会に「声」で出演し「まさか私が大河ドラマの語りなど、冗談じゃないと思いましたが」と、シャアのセリフにかけて抱負を語った。

 池田は「『花燃ゆ』の語りを担当する池田秀一です。まさか私が大河ドラマの語りなど冗談じゃないと思いましたが、新しい時代をつくるのは若者たちという『花燃ゆ』の世界観にひかれ、お引き受けしました」と、シャアを意識したサービス精神あふれるコメント。

 吉田松陰の妹、文(ふみ)役を演じる主演の井上にも「文、いい女になるのだよ」。シャアの名ぜりふ「アルテイシア、いい女になるのだな」を思わせるセリフでエールを送った。

 土屋勝裕チーフプロデューサーは、起用について「幕末という戦いの時代をアツく語るのはこの人の声がいいと思った。聞きやすく、色気のある声で、『赤い彗星』というところを喜んでくれる人も多いと思う」。

 子役時代にはNHKドラマ「次郎物語」で主役を務めた縁もある。「50~60代にもなじみのある声で、40代はシャア、ワンピース世代はシャンクスなど、どの世代にも親しみのある声。『花燃ゆ』の世界にお客さまを導いてくれると思う」と期待を寄せた。

 主演の井上は「池田さんから『いい女になれよ』とメッセージをいただき、なれそうな気がします」と笑顔で話した。