吉永小百合(69)が4日、東京・丸の内TOEI1で行われた映画「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)大ヒット大感謝祭に、東日本大震災の被災者を招待した。福島県双葉郡、相馬郡、南相馬市から東京周辺に避難し、暮らしている約60人。

 吉永は、ライフワークの原爆詩の朗読に加え、東日本大震災の被災地復興支援活動も積極的に行ってきた。「福島から避難されている方、どの辺にいらっしゃいますか?

 今日はありがとうございます」と呼びかけた後、震災と被災者への思いを語った。

 「震災からもう4年近くになっていますけれども、皆さんが本当に大変な思いで、東京や近郊で暮らしていらっしゃると思うと、私たちもしっかり寄り添って、忘れてはいけないって思います。この映画は監督とお話しして、つらい思いをしている皆さんにも励ましになる作品を作りたいと思い、スタートしました。皆さんの心に届いたら、どんなにかうれしく思います」

 客席に座った被災者は拍手し、中には涙を流す女性もいた。