映画化&舞台化される「幕が上がる」の主演に抜擢されたアイドルグループ・ももいろクローバーZについて、同作でメガホンを取った本広克行監督が5日、自身のTwitterでコメントした。

 同作は劇作家・平田オリザ氏の同名小説が原作。弱小の高校演劇部が、元・学生演劇の女王だった新任の先生とともに全国大会を目指すストーリーで、その主役にももクロが抜擢された。

 ももクロはこれまでドラマやフェイク・ドキュメンタリーのホラー映画などへの出演はあるが、本格的な映画出演は初めて。原作の平田氏はももクロ主演が決まった当初、「正直言って、期待と不安と半々でした。彼女たちの『演技』は観たことがなかったからです」と心配だったという。

 しかし、一方の本広監督は、ももクロのライブに通って「これは鍛えれば演技力も上がるのではと確信」。実際に、平田氏のワークショップに参加して演技の基礎を叩きこまれた彼女たちは、短期間で平田氏の心配を吹き飛ばす成長を見せた。

 クランクアップし、平田氏も現在では「おそらく、この作品を観た多くの観客の皆さんは、ももクロメンバーの『演技力』に驚くことでしょう。彼女たちは、このひと夏で、役者として驚異的な成長を遂げました。進化するアイドルとして走り続けてきたももいろクローバーZが、もう一つ新しいステップに踏み込むことができたのではないかと思います」と太鼓判を押す。そして本広監督も彼女たちの成長ぶりに驚嘆。「なるほど、あの娘たちはスポンジか・・・最後はスーパーサイヤ人になったかと思いましたw」と、人気漫画「ドラゴンボール」にたとえて絶賛した。

 映画「幕が上がる」は2015年2月28日公開。舞台は同年5月上演予定。