女性5人組アイドルグループ、ベイビーレイズが18日、初の日本武道館公演を行い、来年からグループ名を「ベイビーレイズJAPAN」に変更することを発表した。

 この日の観客は5500人で、満員にならず、リーダー伝谷(でんや)英里香(19)は「期待に応えられず、満員にできず悔しい。その気持ちを胸に、日本一のアイドルを目指すため改名します」と宣言。新たな名前が画面に映し出されると、客席からは笑いが起き、伝谷は「笑ってくれる人が多くてよかった」と胸をなで下ろした。

 12年に結成されたグループは、2年以内での武道館公演実現を公約に掲げていた。開催の条件として課された1万人の署名を集め、この日を迎えた。オープニングはデビュー曲「ベイビーレイズ」。生バンドをバックに、林愛夏(19)らが声量たっぷりのボーカルを武道館に響かせた。リフターや火柱など、大会場ならではの豪華演出で盛り上がった。普段は革ジャンなどロック風な衣装が多いが、「冬の魔法」では冬らしい白いモコモコ衣装で登場。伝谷は「こんなかわいい衣装、初めて」と目を輝かせていた。

 大矢梨華子(18)は「昨日、待ち切れなくて、昨日武道館に5人で来ちゃいました」と明かした。2年前の9月には、AKB48じゃんけん大会が行われていた武道館前で、ティッシュ配りをして草の根活動をしていた。「初めてティッシュ配りをした場所で、写真を撮った。あのときはなかなかティッシュをもらってくれなくて、200個ぐらい持って帰った」。涙ぐましいエピソードを明かしつつ、「これから花粉の季節だから、ティッシュが活躍する」と笑わせた。

 アンコールでは、来年春から全国17都市以上を回るツアー開催と、9枚目のシングル発売を発表した。