<第65回NHK紅白歌合戦>◇リハーサル◇30日◇NHKホール

 「ちょいときまぐれ渡り鳥」を歌う氷川きよし(37)は、“ハイテク江戸ワールド”をテーマに、人間ロボットとの共演という新演出を披露した。

 ステージ両脇に、高さ2・6メートルのおかめとひょっとこの人間ロボットが登場。動力を使わず、操縦者の人力だけで本体のアームを動かすハイテク「スケルトニクス」を使った動作拡大型スーツで、氷川の歌と合わせて楽しく動く。スケルトニクス技術が音楽ショーに使われるのは初めてという。また、ステージ中央には4メートルの巨大おうぎが据えられ、こちらは工業用ロボットアームが動かしている。

 氷川は「最先端のテクノロジーの演出でびっくりした。僕も乗ってみたい」。歌っている時は両脇を見ることができないため、リハーサルでは「気になるのでチラチラ見ました」と笑った。またたび姿で紅白のステージに立つのも初めてで、演歌とハイテクの融合に手応えをみせていた。