宝塚歌劇の雪組「ミュージカル

 ルパン三世」新人公演が20日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、4年目の永久輝(とわき)せあが初主演した。

 大ヒット作品の初ミュージカル化で、本公演ではトップ早霧せいなが好演。永久輝は、終演後のあいさつで感涙した。「胸がいっぱいで、頭は空っぽで…いろいろ、あいさつを考えてきたんですが、何も思い出せません」と言い、緊張感から解放されたのか、言葉が続かなかった。

 真っ赤なジャケット、黒い細パンツ、ブルーのシャツに黄色いネクタイ。ルパンの衣装も着こなした永久輝にとって、ルパンの象徴でもある「赤」は勝負カラーだった。しかし「効果?

 うーん、分からないです」と、相当に緊張していたようだ。

 本役の早霧からは「ルパンは本能で動くと思う」とアドバイスされ、永久輝は「自分の勘を信じて演じました」と話した。

 また、ルパン一行がタイムスリップし、出会うマリー・アントワネット役で初ヒロインを演じた星南(せいな)のぞみも「不安だらけでしたが、毎日、永久輝さんと頑張ってきたことが出せるように、自分の中では精いっぱいやろうと思いました」と話し、ホッとした笑みを浮かべていた。

 本公演は宝塚大劇場で2月2日まで。東京宝塚劇場の本公演は2月20日~3月22日まで、東京の新人公演は3月5日。