歌手のカニエ・ウェスト(37)が、現地時間8日に行われた第57回グラミー賞で歌手のベック(44)の受賞スピーチを本気で妨害しようとしたと明かした。

 カニエは2009年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで最優秀女性ビデオ賞を受賞したテイラー・スウィフト(25)がスピーチをしている時に突然ステージに上がって、マイクを取り、「ビヨンセが受賞すべきだ」と言ったことで非難されたことがある。

 そして、今回のグラミー賞でカニエは年間最優秀アルバム賞を受賞したベックのあとを追ってステージに上がった。カニエはマイクを持つふりをして、ステージから降りていき、ベックは動揺することなく、ステージから降りていくカニエに“こっちに来てくれ”とジェスチャーをし、「助けが必要だよ。戻ってきてくれ」とマイクに向かって話していた。このカニエの行動は過去の過ちをジョークにしただけだと思われていた。

 しかし、カニエはゴシップサイト「E!ニュース」に「グラミーは、もし本物のアーティストが戻ってきてほしいなら、僕たちと遊ぶのはやめた方がいい」「彼らとあそぶつもりはないよ。ベックは芸術性をリスペクトするべきで、彼はビヨンセに賞を渡すべきだった」と話し、働く人々はビヨンセ(33)のアルバムを聞いてインスパイアされていると語った。妨害をやめた理由について、「妻ができて、娘ができて、服のブランドもできた。だから、娘をリスクにさらすようなことはしないよ。でも、僕は創造性と戦うためにここにいるよ」「今夜何も言わなかったのはそれが理由さ。でも、みんな“Ye(カニエ・ウェスト)がステージに上がった”らどんな意味か分かるだろ」と明かしている。

 カニエに完全にディスられたベックであったが、彼はゴシップ誌「Usウィークリー」に「彼が上がってきて、僕はとても興奮したよ。みんなと同じように彼はステージに上がる価値があるんだ」「この5年間でどれだけ素晴らしいレコードを彼は出してきた?

 って思わないかい?」と答えた。また、ビヨンセが受賞すべきだったかと聞かれると、「もちろん」「彼女が受賞すると思ったよ。彼女はビヨンセだからね!」と話している。また、自分自身は本物のアーティストではないのかと聞かれると、「みんなを満足させることはできないよ」「僕はそれでも彼が大好きで、彼は天才だよ。彼がやっていることを僕も目指したいよ」と謙虚に語った。

 カニエは昨年お騒がせセレブのキム・カーダシアン(34)と結婚し、1歳の娘ノースちゃんを育てている。【ハリウッドニュース編集部】