俳優妻夫木聡(30)と松山ケンイチ(26)が初共演した映画「マイ・バック・ページ」(山下敦弘監督、5月28日公開)の完成披露試写会が13日、都内で行われた。

 60年代の学生運動を描いたノンフィクションの映画化で、苦悩のジャーナリスト役を演じた妻夫木は「60年代を生きていない僕らが魂を込めました。今の時代の人だから感じられる何かを感じてほしい」。作品を見て「自分の顔ではないと思った。顔色が悪い」と笑い「役が乗り移った印象を自分でも受けた」と話した。

 松山との初共演について「『わーい』みたいなノリの作品でなく、向き合ってできるもので良かった。刺激になった」。一方の松山は妻夫木について「普通の人を演じさせたら妻夫木さんの右に出る者はいない」。妙な力説に、妻夫木から「話がざっくりすぎるだろ」と突っ込まれていた。

 この日は、主題歌であるボブ・ディランの「マイ・バック・ページ」を歌った真心ブラザーズ+奥田民生も登壇し、会場を沸かせた。