俳優吉沢悠(33)が5日、主演映画「道~白磁の人~」(高橋伴明監督、9日公開)の都内で行われた東北復興支援キャンペーン発表会に出席した。

 同作が朝鮮の山々の緑化に取り組んだ日本人、浅川巧の生涯を描いていることから、林野庁推薦作に決定した。また、作品のグッズ収益が高田松原をはじめ震災被害を受けた東北地方の緑化支援に使われることになった。

 会見に出席した林野庁の皆川芳嗣長官は「昨年開かれた林業の国際会議で、韓国の長官と、技術や政策の情報交換を始めようと意気投合した。日韓の協力関係が結ばつつある時にこの映画が日韓で公開され、交流を強めるきっかけになればうれしく思います」とあいさつ。

 吉沢は「3・11の時は俳優として演じることしか出来ず、無力感を感じましたが、時間がたって、この作品が復興につながるのは純粋にうれしいです」と笑顔を見せた。