第25回東京国際映画祭の授賞式が28日、東京・六本木ヒルズで開かれ、コンペティション部門の最高賞「東京サクラグランプリ」にロレーヌ・レビ監督のフランス映画「もうひとりの息子」が選ばれた。同監督は最優秀監督賞も受賞した。また、韓国映画「未熟な犯罪者」も審査員特別賞と最優秀男優賞(ソ・ヨンジュ)の2冠に輝いた。映画祭は同日閉幕した。

 「もうひとり-」は、イスラエルとパレスチナの青年が出生時に取り違えられていたことが判明し、家族のアイデンティティーが揺らいでいく様子を描いた人間ドラマ。

 他の主な受賞者と作品は次の通り。

 ▽最優秀女優賞=ネスリハン・アタギュル(「天と地の間のどこか」)▽最優秀芸術貢献賞=「テセウスの船」▽観客賞=「フラッシュバックメモリーズ

 3D」(松江哲明監督)