映画やドラマのロケの誘致に力を入れている千葉県成田市の藤田礼子副市長らが17日、ロサンゼルスにある大手映画会社「ワーナー・ブラザース」のスタジオを訪問して「成田でハリウッド映画の撮影を」とPRした。

 副市長らは、落ち着いた雰囲気の成田山新勝寺の参道や農村風景など、同市には撮影ポイントが豊富にあるとアピール。応対した同社の映画製作担当幹部スティーブ・パパジアン氏らは「国際空港の近くにこんな古風な場所があるのか」と興味を示したという。

 副市長は「思った以上に好感触だった。ハリウッド映画の舞台になれば宣伝効果は絶大なので、期待したい」と話した。

 訪問には同市の観光協会や商工会議所の関係者のほか、同市の観光キャラクター「うなりくん」も同行した。

 拡張された羽田空港に国際線の就航が増え、成田空港の関係自治体は将来に危機感を強めている。成田市は対策の一環として地元のイメージアップを目指し、2010年にロケ誘致を開始。撮影件数は増えつつある。

 副市長らはロサンゼルスで、米旅行業界やメディアの関係者向けに、海外から日本への旅行で最後に立ち寄る場所としての成田市の魅力を訴える会合も開いた。