東宝が12日、今年1月から11月までの興行収入(興収)が573億8500万円で10年連続で500億円を超えたと発表した。

 歴代2位の741億3600万円を記録した昨年対比82・1%も、年間興収は同4位の665億円を見込んでいる。だが、興収1位で120億円の「風立ちぬ」と、2位で39・8億円の「映画ドラえもん」には80億円強の差があり、千田論副社長は「40、50億円を狙えるものも製作したい」。市川南取締役は「昭和30年代のようにシリーズものを編成できたら」とし、来年の柱として「テルマエ・ロマエ2」と「映画ドラえもん」を挙げた。