チッチキチーでおなじみの漫才師大木こだま(57)がおやじをたたえた「おやじブルース」で歌手デビューした。初めて作詞し、ブルースシンガー上田正樹が作曲した。情けないおやじの歌は多いが、前向きな歌は珍しい。こだまに聞いてみると、世の中のおやじへのエールと家族への愛が見えた。明るくストレートな詩だ。

 <歌詞>おれのようなおやじになれ

 おれのようなおやじになれば

 お前のようないい子に会える<歌詞>

 かっこいいおやじの歌を目指して制作を開始し、作詞していたら、20歳と16歳の娘が目に入った。漫才師海原さおりとの結婚生活も振り返り「悔いのない人生を送ってきたな、と思ったんです。ええ子らに恵まれたなあ、と。その時、ふっと詩が思い浮かびました」と話した。作詞には4カ月かかったが、自信作になった。上田は「もうサビがわいてきた」と、すぐに反応してくれたという。

 家族の反応も上々、思い入れ深い曲ができた。「嫁はんは『結婚式場でキャンペーンしておいでや』って言ってましたし、娘2人は照れて笑ってましたね。生涯歌いたいです。紅白(歌合戦)に出るより、NHKのど自慢で、どっかの知らんおやじが歌ってくれる方がうれしいなあ」と息の長い曲を目指す。

 世間には冷めた親子関係が多いことも分かっている。「酔っ払ってるおやじも、ほんまはいろいろ考えてるってことを書きましたから、若い子たちが聞いてくれたらええなあ。そしたら、お父さんと話してみよ、と思うかも」。