天才子役として注目され、その後も女優業を歩む福田麻由子(13)が、第2次大戦直後に樺太で発生した「真岡郵便電信局事件」に巻き込まれた少女を演じる。日本テレビの特別ドラマ「霧の火~終戦の5日後、樺太に散った九人の乙女たち(仮)」(8月25日午後9時放送)で、同局の開局55周年特別ドラマとして制作される。

 終戦後に中立条約を破棄し南樺太に侵攻してきたソ連軍に対し、職務をまっとうしようと郵便局にとどまった女性電話交換手9人が追いつめられ自殺を図った事件に基づく。福田は、市原悦子(72)が演じる主人公の少女時代を演じる。

 「女王の教室」「白夜行」など話題ドラマで演技力が高く評価され、映画「デスノート」シリーズ「L

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 WorLd」ではヒロインに抜てきされた注目された。今回は沖縄戦のひめゆり学徒隊の悲劇と並べられ「北のひめゆり」といわれながら、それほど知られていない悲惨な事件の真実を伝える重要な役割を託された。

 ドラマは、市原演じる女性が記憶を回想する形で進行。語りかけられる女性を香里奈(24)が演じる。ほかに白石美帆(29)らが出演。