音楽プロデューサーつんく♂(39)が初めてのビジネス書「一番になる人」(サンマーク出版)を4日に発売する。

 「LOVE論」などのベストセラー本を持つが、今回は7年ほど前から始めた「トイレの格言」が発端だった。「会社のトイレに僕が手書きで書いた社訓のような言葉を20個か30個はってるんですが、それを見た編集者が『これを本にしましょうよ』と言ったのがきっかけ。面白がってもらえるならと書きました」。

 1番になるための指南書だが、つんく♂の実体験エピソードが盛り込まれる。「僕は凡人だったからこそ、1番の人と自分の違いを分析し、売れるための研究をしたからね」。第1章「妄想力の強い人になれ」は妄想力のススメだ。「最近、若い人を面接するけど、男の子に元気がない。何をしたいのか聞いても具体性がない。妄想でいいから目標を持たないとダメ。楽天のバーチャル商店街や携帯のデコメールも以前なら妄想でしかなかった。あほな妄想でいいから、妄想力を持つのは大事だと思う」。

 書き始めたのは昨年暮れで、今年4月に双子の子供が生まれて父親になった。「大人が新幹線の往復で読める本にしたかった。30代から40代の人には楽しんでもらえると思う。20年後には成人した僕の子供にも読んでほしいね」。