ジーンズが似合う著名人に贈られる「ベストジーニスト2008」(日本ジーンズ協議会主催)が1日、都内で発表され、同協議会選出部門で、北京五輪フェンシング男子フルーレの銀メダリスト太田雄貴(22)が受賞した。

 一般選出部門では、KAT-TUN亀梨和也(22)と歌手倖田来未(25)が3年連続で受賞。日本フェンシング史上初メダリストの太田はトップスターと並んでの受賞に「場違いで申し訳ございません。普段はジャージーで過ごすことが多いので、なぜ選出されたのか分からない」と戸惑い気味。さらに晴れ舞台ではいたジーンズは「借り物です」。ジーンズへの愛着を熱く語る受賞者の中での衝撃の告白に、取材陣も騒然となった。就職せずフェンシングに専念してきたニート剣士は、ジーンズをはかないベストジー“ニート”だったのだ。

 表情は硬く、動きはぎこちなくても、剣士は冷静さを失っていなかった。「全然違うって言われるけど、亀梨くんとは同い年です」と切り出し、「これから少しでも交流を持って、ファッションについて教えてもらいたい。亀梨くんは人気もあるからフェンシング普及を手伝ってもらえれば」としっかりアピール。亀梨も「電話番号を交換したので、フェンシングを教えてもらいつつ、ジーンズについて話したり、着回しもできればいいですね」とバックアップを約束した。

 太田が「美人だし、オシャレだし、尊敬します」とあこがれる倖田からも「まだ着せられてる感じがするから、ぜひ私からコーディネートさせてもらいたい」といううれしい申し出もあった。

 「銀メダルと同じぐらいうれしかった。就職活動もいい形で進んでいる。年内にいい報告ができると思います」と、メダルの追い風に乗っている。