歌手氷川きよしのヒット曲などを手がけた作詞家の松井由利夫さん(まつい・ゆりお=本名・松井義雄)が19日に死去していたことが20日、分かった。83歳だった。遺族が密葬を希望しており、死因など詳細は明らかにされていない。後日、お別れの会を開く。

 松井さんは1925年(大14)3月18日に東京で生まれ、東京第二師範(現東京学芸大)を卒業。58年に作詞した松山恵子さんの「だから云(い)ったじゃないの」が大ヒット。「あんた泣いてんのね」が当時の流行語となった。

 神野美伽や坂本冬美、八代亜紀、五木ひろしらに作品を提供。最近では、「箱根八里の半次郎」「きよしのズンドコ節」「一剣(いっけん)」など氷川きよしの一連のヒット曲を手がけた。日本音楽著作家連合会長なども歴任。95年には日本レコード大賞功労賞を受賞し、07年には中村美律子の「だんじり」で第40回日本作詩大賞を受賞した。

 [2009年2月21日8時44分

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