芸能界一いいかげんなタレント高田純次(62)が覆面歌手になりデビューしていたことが15日、分かった。アーティスト名「平凡パンチ」としてザ・ダーツらが歌った「ケメ子の歌」をカバー、衣装はVANのジャケットに代表されるアイビールックという、1960年代にこだわり制作された。

 同曲は68年の発売当時にオリコン2位にランクされるなどグループサウンズ史に残る大ヒット曲。高田が歌い今年1月末から配信を開始したところ「平凡パンチって誰?」「新バンド?」など反響が相次いだ。販売元のポニーキャニオンは満を持してCD化を決めたが、高田はいたっていいかげんだ。

 「なんだか青春時代の気持ちを取り戻したくてね。ケメ子という名前が非常にインパクトがあったのを覚えていますが、あまりきれいな娘というイメージはなかった。この歌のように時代を越えても、好きな女性への思いは変わらないと思いますが、私の方が声が伸びていると思いますよ。レコーディングはすんなりいきました。前日カラオケで20曲くらい歌って準備したから。私を好いてくれそうな、すべての美しい女性に聴いてもらいたい」。

 一通り取材を終えると、一言付け加えた。「家では日刊スポーツとってます」。いいかげんでもポイントは外さない。CD「ケメ子の歌」は5月20日発売だ。

 [2009年4月16日8時5分

 紙面から]ソーシャルブックマーク