テレビ朝日が、サッカーW杯日本代表戦を3大会連続で引き当てた。来年の南アフリカ大会で、民放地上波に割り当てられた22試合の中継局を決める抽選会が14日、都内で行われ、テレビ朝日が1番くじを引き、6月19日の1次リーグ・オランダ戦(日本時間午後8時半キックオフ)を獲得した。同局が放送した過去2試合は負けがなく、今回のオランダ戦にも期待がかかる。

 同局が願を懸けたのは、日本がW杯に初出場した98年仏大会代表MF名波浩氏(37=解説者)の右手。テレビ朝日の板橋順二編成部長は「先週木曜に引くことが決まり重圧を感じたが(サッカー番組)やべっちFCも立ち上げ(サッカーに)思い入れがあった。右手で解説のみなさんと握手したけれど、特に名波さんが力強かった」と喜んだ。

 4年前は担当者が滝に打たれたが、今回は時間がなくサッカーにまつわる神社を、系列局の朝日放送の協力も仰いで回ったという。この日の昼食も4年前にならい、スタッフ全員でカツ丼を食べた。9月の親善試合オランダ戦も放送し、映像データもバッチリ。同部長は「4年前のクロアチア戦の52・7%は超えたい」と自信を見せた。

 また、日本テレビが同25日のデンマーク戦(深夜3時半キックオフ)を引き当て、初めてW杯での日本戦を獲得。初戦の14日のカメルーン戦はNHKが放送する。

 [2009年12月15日6時45分

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