タレント大桃美代子(45)からツイッターで、タレント麻木久仁子(48)との不倫を暴露されたAPF通信社代表の山路徹氏(49)が26日、都内で会見を開いた。麻木、大桃の会見を受け「2人の言うことは正しい」と尊重。その上で「悪いのは私」と語った。大桃は「夫婦生活は破綻していなかった」と主張したが、山路氏は「生活は破綻していなかったが、気持ちは破綻していた」と、麻木の存在が大桃との離婚につながったことを認めた。また、山路氏は麻木の前夫(松本晃彦氏)の姓を名乗る婿養子として、婚姻関係にあった事実を明らかにした。

 山路氏の目の下にはくまができていた。疲れ切った様子だったが、会場に入り、約100人の報道陣を目にすると、のけぞって言った。「わっ、すげえな」。元妻大桃のツイートに始まる騒動の大きさを実感したつぶやきだった。

 「僕が悪いんです」。大桃を裏切った自分を悔いるように振り返った。麻木との交際時期について「04年から2人で食事をするようになり、05年、06年ごろからひかれ合っていったと思います」と明かした。麻木とは11月までに破局していたが「大変魅力的で尊敬し、ビジネスにはなりにくい仕事を熱心に応援してくれました」と続けた。

 山路氏と大桃は、06年6月に正式に離婚が成立。だが、大桃は24日の会見で「夫婦生活が破綻していると思わなかった」と主張した。一方、麻木は「(山路氏から)互いの夫婦生活は破綻していると聞き、不倫ではない」と主張した。

 山路氏は「(大桃との)生活は破綻していなかったが、気持ちは破綻していた。不倫ではないといっても通用しない。不倫ですね」と大桃と婚姻関係にありながら、麻木と交際をスタートさせていた過去を認めた。さらに「誰か他に好きな人ができたから(大桃に)別れてくれとは言えなかった。大桃さんとの離婚原因は私がつくった」と、麻木への心変わりが大桃との離婚理由の1つだったことも認めた。

 麻木は06年3月に作曲家、松本晃彦氏と離婚した。同時期に山路氏から離婚を求められるようになった大桃は、離婚成立までに離婚届を何度か破っていたことを明かしている。この経緯を山路氏は「麻木さんに対する気持ちは本当で心が傾いていた。大桃さんには、自分の気持ちを言葉で伝えることができなかった」と説明。山路氏の言葉を信じて交際を始めたという麻木からは「優しいうそ」と受け止められた。一方、その実態を大桃に説明しなかったことは「残酷な沈黙でした」と表現し、自分を責めた。

 さらに山路氏は、麻木の前夫の姓を名乗る婿養子として、婚姻関係にあった事実も明らかにした。今年11月にミャンマー政府に拘束された際、本名が松本徹になっていたことをインターネット上で大桃が発見したことがきっかけだった。

 麻木との結婚、離婚の経緯については「プライバシーに関わる」と詳細は語らなかった。山路氏は麻木、大桃に向けて「大変ご迷惑をお掛けした。悪いのは私」と繰り返し謝罪。しかし、麻木と交際したことに後悔はないようで「人間ですからね、好きになるのに理由はない」と言った。自分を愛してくれた2人の女性をかばい続けたモテ男の本音だった。

 [2010年12月27日13時15分

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