昨年11月に歌舞伎俳優市川海老蔵(33)を殴り、全治2カ月の重傷を負わせて傷害罪で起訴された、元暴走族メンバーの伊藤リオン被告(27)の公判が3日、東京地裁で行われ、検察側が懲役2年を求刑した。判決は14日に東京地裁で言い渡される。

 初公判に続き、伊藤被告の妻と母がハンカチを手に傍聴した。妻は裁判官から「双子のお子さんにこのことをどう説明するの?」と聞かれ、「説明できない。子どもに恥ずかしいことをした」と答える夫を見て、苦しくなったのか両手で腹部を押さえた。母も公判中、何度も目頭を押さえた。また伊藤被告は妻と母の前で、今後について「解体の仕事は続けられると聞いているので」と、生活の基盤があることを強調した。