母国韓国で兵役の義務を終えたK-POPアイドル5人組が、日本の復興を後押しする。東京・新大久保で4月から歌手活動を開始したROTI(ロッティ)が17日、東京・新宿で行われたチャリティーイベントでライブを披露した。「REVIVAL
OF
THE
ISLAND(日本列島の再生)」の略称からグループ名を決めた5人は、原発事故の風評被害に苦しむ茨城県行方(なめがた)市産のワカサギをパクリ。今後は被災地でボランティア活動とライブを行う意向を明かした。
東京・新大久保のライブハウスで人気になり、日本でデビューする「新韓流」アイドルグループに、異色5人組がいた。ROTIはこの日のチャリティーイベントに出席する予定はなかったが、サプライズで登場。韓国5人組「BIGBANG」やチョー・ヨンピル、チェッカーズのカバーなど4曲を歌い、観客を楽しませた。
舞台から降りると、行方市の出店に立ち寄り、霞ケ浦で捕れたワカサギの一夜干しを食べた。リーダーのアイカ(27)は「丸ごと食べました。おいしい。全然問題ない」と、風評被害で売り上げが落ちる水産物の安全性をアピール。同市産の野菜も手にして、関係者と記念撮影をした。アイカは「放射能に汚染されていないのに、売れなくなって、農水産業の皆さんが生活できなくなる。胸が痛いです」と心中を明かした。
震災後の自粛ムードの中、4月1日に新大久保で韓流ライブハウス「聖地」がオープン。支配人の堀川健氏(48)とアイカが出会い、日本に残った韓国人アーティストを対象に、オーディションを開いた。約20人から4人を選び、アイカを含む5人で「ROTI」を結成。日本の復興支援を目的にしたK-POPグループが誕生した。グループ名には日本の復興への願いが込められた。
堀川氏は「放射能汚染の危険もあったのに、韓国に帰らなかったメンバー。日本が好きで、強い思い入れがあるから、今すぐにでも被災地のボランティアに行きたがっています」と話した。
4月23日に「聖地」で初ライブ。野外で歌ったのは、この日が初めてだった。今月25日に被災地に初めて入り、福島・郡山市でライブを開催。宮城県ではボランティアの登録を済ませ、がれき撤去などの力仕事をするつもりだ。メンバー全員が韓国で兵役の義務を終えており、体力的にも自信を持つ。アイカは「連絡が来れば、いつでも宮城に行きます。昼はボランティアをして、夜はライブをやります」と笑顔。被災地でのフル回転を宣言した。【柴田寛人】




