AKB48が、初めてテレビアニメ化されることが17日、分かった。放送スタートが来春という以外は、放送局もタイトルも物語の設定も未定だが、AKB48関連グループの現役メンバー200人が、同アニメの出演の座を争う「声優オーディション」を開催することも明らかになった。

 ついにAKB48が、アニメ化されることになった。すでに漫画では、昨年から講談社「週刊少年マガジン」で、実在の前田敦子や大島優子らも登場する漫画「AKB49~恋愛禁止条例~」が連載されているが、テレビアニメは初めて。まだ、タイトルを含めて詳細は明らかにされていないが、題材はAKB48だという。原案と総監督は、アニメ映画「超時空要塞マクロス

 愛・おぼえていますか」の河森正治氏、エグゼクティブプロデューサーは、同じく大ヒットアニメ映画「エヴァンゲリヲン新劇場版」の大月俊倫氏という豪華スタッフ。もちろん企画・監修は秋元康氏が行う。

 そして最大の注目点が、作品に実在の前田や大島が登場するかどうかは不明だが、メンバー自らが声優を務めるということだ。AKB48の76人、SKE48の56人、NMB48の47人、HKT48の21人の計200人が、来月から「声優オーディション」を受ける。1次選考で30人に絞り、年内中に開催予定の最終オーディションで9人を決定する。関係者は「メンバーには、すでに声優経験のある子、将来の夢に声優を掲げる子がいる。やる気があり、かつ声優の能力が高い子を選びます」と、現時点での知名度やAKB48選抜総選挙での人気結果は関係ない平等な選考方法を明言した。さらに「合格者9人が、主題歌も担当します」というから、まさに“AKB48アニメ選抜”というわけだ。

 河森総監督は「日本が誇るアニメーションに、最新のCG、そしてアイドルたちのプロ魂を融合させて、笑い、涙、歌、ダンスありの感動的な作品をお届けし、世界中を元気にしたい。彼女たちのこまやかな表情や心情を、手描きのアニメならではのぬくもりで表現します。ストーリーも全くのオリジナルで、斬新かつ誰にでも楽しめるはず。AKB48と、ストーリーがどのように絡んでいくのか、ご期待下さい」とコメントした。

 ◆AKB48のアニメ・声優メモ

 声優が夢の仲谷明香が筆頭で「テイルズ

 オブ

 ジ

 アビス」で声優デビュー。さらに小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のオーディオブックの朗読役に抜てきされた。仲谷と渡辺麻友、多田愛佳、田名部生来はアニメ好きのグループ「ヲタ4」を結成している。SKE48古川愛李はキャッチフレーズから「三度の飯よりアニメが大好き!

 あなたのヒロインになりたいな」とアピールしている。