バセドー病の治療のために歌手活動を休止していた絢香(23)が、来年から活動再開することが20日、個人事務所から発表された。年内にも自主レーベルを立ち上げ、来年上半期に新曲を発売する準備を進めているという。

 09年大みそかのNHK紅白歌合戦での歌唱を最後に、無期限の活動休止に入っていた絢香が、2年ぶりの活動再開を明言した。夫の俳優水嶋ヒロ(27)と設立した個人事務所が、報道各社にファクスを送り、発表した。「このたび、絢香本人の自主レーベルを立ち上げることが決定しました。体調も安定し、来年上旬のリリースに向けて万全な状態で準備を進めておりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます」とつづった。

 06年に4枚目のシングル曲「三日月」で、日本レコード大賞新人賞を受賞。紅白歌合戦の常連になり、一躍トップ歌手となった。しかし、09年4月3日に水嶋との結婚を発表し、同時に「デビュー翌年の07年からバセドー病を患っていて、治療に専念するため、年内で活動を休止します」と、衝撃発表した。バセドー病とは、甲状腺機能亢進(こうしん)症の1つで女性に多く、血液中の甲状腺ホルモンが過剰になり、首が腫れたり、どうきや発汗、手の震え、眼球突出、やせるなどのさまざまな症状が現れる。特にライブなどが困難になったため、薬物治療に入らなくてはならなかった。

 09年いっぱいで前所属事務所をやめて、前所属レコード会社ワーナーミュージックとの契約も終了と、宣言通りに活動を休止。これまでは、ツイッターでファンと交流を続けていた。昨年からは楽曲管理会社を設立しており、今回もインディーズでCDを発売する。絢香は「とにかく早く歌いたいです!!」とだけコメントした。

 ◆絢香(あやか)1987年(昭62)12月18日、大阪府生まれ。高1から地元大阪でライブ活動開始。06年シングル「I

 believe」でデビューしオリコン3位、初アルバム「First

 Message」がオリコン週間ランキング1位を獲得。紅白歌合戦に4年連続で出場。157センチ。血液型O。