2009年6月に50歳で亡くなった米歌手マイケル・ジャクソンさんが、米経済誌フォーブスの選ぶ、過去1年間で最も稼いだ「死去したセレブの長者番付」で、1億7000万ドル(約127億5000万円)で2年連続で1位となった。マイケルさんの収入は前年の2億7500万ドルから大きく減ったが、現役を含めた音楽家の長者番付でもアイルランドのバンド「U2」のグロスの1億9500万ドルに次ぐ2位だった。

 マイケルさんはビートルズの約250曲の版権など音楽著作権を保有する、音楽出版社ソニーミュージック/ATVの株式を50%所有。また、自らの版権を含め、人気歌手のエミネム、ブルース・スプリングスティーンらの版権も所有しており“版権ビジネス”で多くの収入を得ている。

 さらに世界的な人気を誇るカナダのパフォーマンス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」が、2日からカナダ・モントリオールで、マイケルさんの楽曲で展開する舞台「MICHAEL

 JACKSON

 THE

 IMMORTAL

 WORLD

 TOUR」をスタートした。シルク・ドゥ・ソレイユは、5500万ドルで2位に入った米歌手エルビス・プレスリーさんの楽曲をテーマとした「Viva

 ELVIS」も09年から開催。亡くなったアーティストの作品をテーマにした舞台は、マイケルさんやプレスリーさんら、亡くなったアーティストの“版権ビジネス”の、新たな形となりそうだ。

 3位は米女優マリリン・モンローさんで2700万ドル、4位はスヌーピーなどで知られる米の漫画原作者チャールズ・シュルツ氏で2500万ドル、5位は英歌手ジョン・レノンさんと3月に亡くなった英女優エリザベス・テーラーさんで1200万ドルだった。