声優山寺宏一が、51歳の誕生日の17日に、声優田中理恵(33)と結婚したことが分かった。山寺は93年に声優かないみかと結婚も、06年に離婚しており再婚となる。山寺は幅広い声域と多彩な演技力から“七色の声を持つ男”の愛称で知られ、テレビ東京系「おはスタ」(月~金曜午前6時45分)での司会や俳優としても活動。田中も声優として話題作に相次いで出演する傍ら、写真集を出すなど美人声優として知られる。

 「おーはー」のかけ声で人気の“山ちゃん”が田中のハートをゲットした。アニメ関係者によると、山寺は3年前に友人を通じて田中と知り合い、交際を続けてきた。山寺が出演した舞台を客席から見守る田中の姿も目撃されていた。昨年3月11日の東日本大震災で被災した地元宮城県塩釜市の支援に乗り出した山寺を、心身ともに支えたのも田中だった。年齢差はあるが、表現者としてもリスペクトしあえる。今年に入り、互いに結婚を強く意識するようになったという。

 今月4日に都内で行われた「劇場版ポケットモンスター

 キュレムVS聖剣士ケルディオ」アフレコ取材会でも、山寺は家庭へのあこがれをにじませていた。10月に第1子が誕生予定の高橋克実(51)が照れながら父親になる喜びを語るのを横に、「僕も残念ながら経験がない。克実さんとほぼ同い年ですけど」と笑顔で答えていた。この時は既に田中と結婚の意思を確認しており、先週、双方の事務所関係者らに報告。17日に婚姻届を提出した。

 山寺は声優界随一の声域と、人間から架空の生物まで対応できる高い演技力を誇り、「七色の声を持つ男」「困った時は山寺」と称される男性声優のトップを走る存在だ。「ジャポニカ学習帳」などのCMやナレーションで、週に10本以上の仕事が入る超売れっ子で、00年には脚本家三谷幸喜氏に導かれ、俳優としても活動の場を広げている。

 一方の田中も、美しいルックスと「七色の声域」と称される幅広い演技で人気が高い。今年もNHK総合「銀河へキックオフ!!」(土曜午前9時半)のほか、漫画家松本零士氏の未公開作をアニメ化したWOWOW「オズマ」など話題作に相次いで出演している。文字通り、声優界仰天のビッグカップル誕生。“七色の声”を持つ2人は、周囲に「温かい家庭を築きたい」と語っているという。

 ◆山寺宏一(やまでら・こういち)1961年(昭36)6月17日、宮城県塩釜市生まれ。東北学院大経済学部卒業後、84年に俳協養成所入り。85年「メガゾーン23」の中川真二役で声優デビュー。95年「新世紀エヴァンゲリオン」の加持リョウジ役などで人気を集め、洋画でもウィル・スミスやトム・ハンクスらの吹き替えを担当。08年にアクロスエンタテインメントに移籍。176センチ。血液型A。

 ◆田中理恵(たなか・りえ)1979年(昭54)1月3日、北海道札幌市生まれ。声優専門学校在学中のオーディションでグランプリ獲得。98年3月発売のプレイステーションゲーム「悠久幻想曲2nd

 Album」でエンディング「永遠の親友」を歌い、芸能界デビュー。同年、声優の活動も始める。06年のフジテレビ系アニメ「働きマン」の松方弘子役で初主演。162センチ。血液型B。