五輪と世界選手権で13連覇を達成して国民栄誉賞を受賞した女子レスリングの吉田沙保里選手(30)が1日、東京・東新橋の電通四季劇場「海」でロングラン中の劇団四季ミュージカル「オペラ座の怪人」を観劇した。同公演は同劇場開場10周年記念公演で、招待された吉田はミュージカルを初めて観劇。栄和人監督と登場した特別カーテンコールでは、満員の観客から歓声と拍手で迎えられ「素晴らしい舞台で、感動しました」とあいさつした。

 その後、別室で怪人役の橋元聖地、クリスティーヌ役の高木美果、ラウル子爵役の鈴木涼太と歓談。持参した3個の金メダル、国民栄誉賞を披露し、四季側からはファントムグッズを贈られて大喜びした。「CMを見て1度は見たいと思っていました。場面転換や衣装替えは私のタックル並みに速かったです。高いキーの歌も楽々と歌っていたけれど、そうなるまでの努力はすごいんだと思う。私も元気をもらったし、努力し直さないといけないと思った」。

 気になった場面はキス場面で、出演者に「本当にしてるんですか」と質問。「これからミュージカルにはまりそうで、私も出たくなった」と話し、取材陣から「どの役で」と聞かれると「もちろん、ヒロインのクリスティーヌがいいです」とご機嫌だった。同劇場は02年12月に開場し、「マンマ・ミーア!」「オペラ座の怪人」など8作品を上演し、330万人を動員している。