「侍ハードラー」為末大氏(34)が、ランニングマシンの上を疾走した。為末氏はロッテガム「ZEUS<レインシャワー>」の新CM(28日から放送)で、雨や雪の中を走り続けるビジネスマンを演じている。

 CMのタイトルは「疾走」編。為末氏がニューヨークを思わせる街をスーツ姿で歩いていると、突然雷鳴がとどろき、稲妻が光る。降りだした雨の中を全力で走っていると、いつの間にか吹雪に変わり、暗くなった上空にはオーロラが。さらに走ると街が熱帯雨林となり、為末氏が倒木をジャンプすると、シャワーのような心地よい雨が降り注ぐというストーリーだ。

 実は為末氏が撮影で使用したのはランニングマシン。この上を走った映像を背景と合成してCMが制作された。スーツに革靴という走りづらい姿だったが、走行テストでは「もっと速く」とリクエスト。スピードを最大にしても満足せず、スタッフは普段使わない特別のギアに交換してさらに速度をアップさせた。スタッフが「走るのお上手ですね」とツッコミを入れると、「前職でちょっと」とちゃめっ気たっぷりに答えていたという。

 雨中のシーンでは、ランニングマシンの上で大量の水を浴びながら走り続けた。革靴の裏に紙やすりを貼って、滑らないように工夫したという。「速く激しく見えるように大げさに手を振りました」と、演技にもこだわった。倒木をジャンプするシーンでは、直径40センチの本物の丸太をわずか4歩の助走で軽々と跳び越えた。「(ハードルは)普通はもっとすり抜ける感じだけど、今回はフワッと見えるように跳びました」と余裕の表情だった。

 撮影は8時間に及び、ほとんど走りっぱなしだったが「ウオーミングアップにもならないくらいです。ジョギングレベルかな」と平然。現役引退後も社会イベントを主宰する傍ら、講演活動、執筆業、テレビのコメンテーターなど多忙な日々を送っている。「現役のときより5倍忙しいですね。練習は10分の1ですが続けています。一種のリラックス方法ですよ」と話していた。