東方神起が17日、東京ドーム公演を行い、4月末からスタートした5大ドームツアーを完走した。最新曲「OCEAN」をはじめ、3時間半にわたって全28曲を披露。「東方神起LIVE

 TOUR

 2013~TIME~」と題したツアーの動員数は16公演で70万人に達し、自身が持つ海外アーティストの日本での年間最多動員数を更新した。8月には、横浜市の日産スタジアムで2日間単独公演を開催し、動員数は総計85万人に達する。

 ファンからのサプライズ演出に、2人が目を開いた。最後の曲「In

 Our

 Time」のイントロが流れると、ペンライトで、グループカラーの赤一色だったドームが一斉にパステルブルーに変わった。そして、正面3階スタンドに、大きくツアータイトル「TIME」の文字が赤く浮かび上がったからだ。驚く2人にファンは喜び大歓声。ユンホ(27)が目をうるませて、「東方神起のメンバーになって、みなさんに会えて幸せでした」と叫ぶと、そのボリュームはさらに大きくなった。

 夢だった5大ドームツアーの最終公演。冒頭のMCでチャンミン(25)は「10年前は遠い夢だった東京ドームが、ドームツアーになって、夢の時間みたいです。みなさんと1つになって最高の思い出を作りたいと思います」と呼び掛けた。それを号令に、2人は3時間半、激しく踊り歌い続けた。ファン約5万5000人も興奮で会場内が薄く煙るほどの熱を発した。

 5大ドームツアー動員数70万人は、2人の新たな勲章だ。昨年のツアー動員数55万人で、海外アーティスト年間最多動員記録を15万人更新。激しいダンス、なじみ深い楽曲、親しみやすいトーク…。この日も「フライングゲット!」とおどけたり、「いつ歌うの?」と呼びかけ、「今でしょ!」と言わせ、ファンを楽しませた。

 05年4月の日本デビューから8年。韓国ではデビュー後、すぐに人気者になったが、日本では時間を要した。オリコンで1位を獲得したのは08年。そこから日本武道館、アリーナツアー、東京ドームと1つずつステップを上がり、5大ドームツアーにたどり着いた。

 目標達成に、ユンホは「正直、今も夢みたいです」と感謝を口にした。だが、ここがゴールではない。「東方神起はまだまだこれからだと思うので、もっともっと頑張っていきます。応援よろしくお願いします!」。チャンミンも「今度はドームライブの数を増やせるように頑張っていきたいと思います。みなさん、ずっと、出来れば永遠に、応援お願いします!」と叫んだ。

 8月には海外アーティスト初の日産スタジアム公演が控えている。ドームツアーと合わせ動員数は85万人。7月にはグループ初の北米、南米公演に挑む。韓国から日本、そして世界へ。東方神起の歩みは止まらない。【今西孝江】