内博貴(27)ジャニーズJr高田翔(20)のジャニーズコンビが、昼ドラのドロドロ愛憎劇に挑む。21日、都内でフジテレビ系「天国の恋」(28日スタート、月~金曜午後1時半)の制作発表が行われた。床嶋佳子(49)演じるヒロインが20代男性と愛に溺れていく姿を描く作品。世代を超えた濃厚なラブシーンも話題を呼びそうだ。ジャニーズ事務所のタレントが同局昼ドラにメーンキャストで出演するのは、97年「砂の城」の佐藤アツヒロ(40)以来16年ぶり。

 「天国の恋」は、昼ドラの名作と言われる「真珠夫人」「牡丹と薔薇」で知られる中島丈博氏(77)が脚本を手掛ける。同氏は「エロスと死を隣り合わせの世界として書き込んだ」と極め付きの愛憎劇であることを強調した。夫(ダンカン)とのぎすぎすした関係に疲れたヒロインが、20代の男性の生き生きした「性」に触れ、純愛にのめり込んでいく物語だ。

 内は、ヒロインの腹違いの妹の恋人役だが、いつの間にかヒロインにひかれていく設定。週3日、午前5時から深夜2時という昼ドラのハードな収録に「収録のスピード、セリフを覚えるスピード。すごいです。ついて行くのがやっとです」。それでもクランクインから3週間が過ぎ、実生活で40代の女性から求められたらと聞かれると「抱きますよ。全力で抱きますよ」と答えるほど中島ワールドに溶け込んでいる。

 20歳の高田はまだ抵抗があるようだ。「事務所からヒゲ伸ばしておいてと言われ、どんな役かと思ったんですが…」。ヒロインが店番する古本店で万引し、それをきっかけに男女の関係になる青年役。「『毛深いの嫌いっすか?』というセリフ。20年生きて一番頭に残っているセリフです」と苦笑いした。

 フジテレビの昼ドラに、ジャニーズのタレントがメーンキャストで出演するのは16年ぶり。昼ドラ6本目となる床嶋は「これまでの中でダントツのドロドロさです。今回は心臓がドキドキするのが自分でも分かるくらい」と艶やかに笑う。真摯(しんし)な内、戸惑い気味の高田を相手に「冷静にならなければいけませんね」とベテランらしい抱負も語った。

 共演は石田純一(59)川上麻衣子(47)や昼ドラの常連、神保悟志(50)ら個性派ぞろい。ジャニーズコンビの参加で、昼ドラの注目度がアップしそうだ。

 ◆内博貴(うち・ひろき)1986年(昭61)9月10日、大阪府生まれ。99年ジャニーズ事務所入り。03年フジテレビ系「僕の生きる道」の演技で日刊スポーツのドラマグランプリ最優秀新人賞を受賞。以前はNEWS、関ジャニ∞に所属していた。176センチ。血液型AB。

 ◆高田翔(たかだ・しょう)1993年(平5)9月14日、東京都生まれ。04年にデビュー、劇団四季「ライオンキング」などに出演し子役として活動。07年ジャニーズ事務所に移籍。12年フジテレビ系ドラマ「GTO」に出演。尊敬する先輩は堂本剛、亀梨和也。173センチ。血液型AB。

 ◆フジテレビの昼ドラマ

 平日昼の放送枠を使い、主婦をターゲットに64年からスタート。当初は一代記や成功物語などのほか、純愛物も放送された。数奇で過酷な運命に翻弄(ほんろう)された女性を主人公にしたドロドロの愛憎劇を描く作品も多い。横山めぐみ主演の02年「真珠夫人」や大河内奈々子、小沢真珠が共演した04年「牡丹と薔薇」などが高い人気を得た。