桑田佳祐(57)が4日、横浜のパシフィコ横浜で、エイズ啓発運動のAAA(アクト・アゲンスト・エイズ)コンサートを4年ぶりに行った。タイトルは「昭和八十八年度!

 第二回ひとり紅白歌合戦」。08年の「ひとり紅白」からさらにスケールアップした55曲で約4時間のロングラン。それでも超満員約5000人を飽きさせない心憎い演出のオンパレードだ。

 レディー・ガガならぬジジイ・ガガになって、本家も真っ青の電飾のギンギラ衣装を身にまとい「Born

 This

 Way」を熱唱。沢田研二「TOKIO」ではパラシュートを背負って空中浮遊。ドリフメドレーでは、「今年最後のごあいさつ」だとして、サザンオールスターズのメンバーがサプライズ登場で盛り上げた。衣装の羽が左右15メートルにも膨張したのは、美空ひばりさんの「川の流れのように」。ひばりさんがいつの間にか小林幸子に変身してしまっていた!?

 アンコールでは今年亡くなった、やなせたかしさんと島倉千代子さんを追悼。「今年も偉大な先達が亡くなった」と悼みながら、「アンパンマンのマーチ」と「愛のさざなみ」を大合唱した。この日は、桑田の今年ラストステージ。会場を埋め尽くすファンからさざなみではなく大波のような熱烈な拍手を受けていた。【松本久】