世界的人気を誇るロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズが8年ぶりに来日公演を行うことが4日、決まった。来年2月26日、3月4日、同6日に、東京ドーム公演(日刊スポーツ新聞社ほか主催)を行う。元メンバーのミック・テイラー(64)もスペシャルゲストとして参加。8万円の高額チケットも販売されるが、争奪戦は必至とみられる。

 ストーンズの日本公演は06年に行われた「ア・ビガー・バン・ツアー」以来、8年ぶり6度目。「14

 オン・ファイアー

 ジャパン・ツアー」と銘打たれた今回の日本公演は、3公演で15万人を動員する。

 “最強メンバー”での日本公演となる。69~74年まで在籍したギタリスト、ミック・テイラーがスペシャルゲストとして参加する。ストーンズは73年に行うはずだった初の日本公演となる日本武道館公演が、直前に中止。その翌年、テイラーが脱退した。幻に終わった73年の日本武道館公演がステージを替えて、ついに実現する形になる。

 8万円の高額チケットも販売される。ゴールデン・サークル(GC)席と呼ばれる花道を囲む良席は、各公演で約500席が用意される。GC席は国ごとに値段が違い、20万円に及ぶ公演もある。日本で高額チケットはなじみが薄く、海外に比べれば、比較的抑えめに価格設定された。

 先月、ポール・マッカートニー(71)が11年ぶりに日本公演を開催。東京ドーム3公演の約15万席に対し、35万人以上の応募が殺到した。最終的に3都市で6公演を開催したが、ストーンズは1都市3公演だけ。ストーンズメンバーも60~70代。年齢的に最後の日本公演になる可能性もある。さらに激しいチケット争奪戦になるとみられる。

 ミック・ジャガー(70)は「来年、東京に戻れるのが待ち切れないよ。もうすぐ、ファンの前でみんなの聴きたい曲をすべて披露するのが楽しみだ」。キース・リチャーズ(69)は「日本のみんな、心して待っていてくれよ。ミック、チャーリー、ロニーと俺、その他の仲間が日本を最高に盛り上げるからな。列車はすでに動きだしている…。もうすぐ行くから日本で会おうぜ!」と日本のファンにメッセージを送った。

 ポールが去ったむなしさに、「あまロス」ならぬ「ポールロス」という言葉が生まれるほど、ポールロス症候群に陥る人が続出した。ストーンズも同様に強烈なパフォーマンスで、日本に大きなインパクトを残すとみられる。

 ◆ザ・ローリング・ストーンズ

 現メンバーはミック・ジャガー(70=ボーカル)キース・リチャーズ(69=ギター)ロン・ウッド(66=ギター)チャーリー・ワッツ(72=ドラム)。62年ロンドンで結成。63年シングル「カモン」でデビュー。「サティスファクション」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」など数々の世界的ヒットを飛ばし、優等生的なビートルズとは対照的にアウトロー的なイメージで世界を席けん。昨年、結成50周年記念アルバム「ザ・ローリンス・ストーンズ/GRRR!

 グレイテスト・ヒッツ1962-2012」を発売。