米倉涼子(38)が「現代のブラックジャック」のアドバイスを受けて、手術シーンに挑んだ。米倉主演のテレビ朝日系連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜午後9時)最終回が今日19日、30分拡大スペシャルとして放送される。米倉扮(ふん)する外科医・未知子が難病の少女・久留美(本田望結)を救うために世界に数例しか成功例のない「多臓器体外摘出腫瘍切除」という難手術に臨むという展開だ。

 このシーンの収録に立ち会ったのが、移植外科医でコロンビア大医学部教授の加藤友朗氏。これまで1000件以上の移植手術を行い、「現代のブラックジャック」とも称される世界的名医だ。久留美のエピソードは、実は加藤氏が実際に携わった7歳の米国人少女の症例を参考にドラマ化したという。

 ドラマの収録に立ち会うのは初体験という加藤氏は「セットもオペシーンもかなりリアルで驚いたのが最初の印象です。手術シーンの収録は早朝から深夜まで続くと聞き、実際のオペも同じくらいの時間なので、これもまたリアルでした」と語った。収録開始前には、米倉に手術中の手さばきなどをアドバイス。「のみ込みが早く、スーパードクターらしく手技もきれいで本当に感心しました」と褒めていた。

 収録を終えた米倉は「世界的に有名な加藤友朗先生に立ち会っていただき、いろいろなことを教えていただきました。いつもより長めでボリュームのある、中身の濃い、裏切らない最終回になっていると思いますので、期待してください」。

 「ドクターX」は、今クールの民放連続ドラマで最も高い視聴率をマークしている。最高は第7話(11月28日放送)の23・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。米倉演じる未知子が難手術に挑んだ最終回が、どれだけ数字を伸ばすか注目される。

 ◆最終回あらすじ

 未知子の望み通り、久留美の手術は帝都医大本院で行われることになる。胃、膵臓(すいぞう)、肝臓など6つの臓器を取り出して処置するという、日本では前例のない手術だ。ところが手術直前に蛭間外科統括部長(西田敏行)が突然中止を言い渡す。その日は帝都医大本院の主任教授選の日だった。未知子と巨大組織が再び激突する。前シリーズで失脚した毒島教授(伊東四朗)も登場する。