佐村河内守氏(50)の謝罪会見を受け、同氏の妻の母親が7日、広島市内の妻の実家で怒りをぶちまけた。佐村河内氏が、妻が母親の証言を否定して提訴する考えがあると明かしたことに関し、「訴えるなら親子の縁を切ります」と言い放った。その上で、娘が同氏のマインドコントロール下にある可能性を指摘した。

 佐村河内氏が、妻である実の娘が「(義母を)訴える」と言っていたと明かしたことに、義母は怒りをこめて言った。

 「守が言っていることが本当なら、親子の縁を切りたい」

 義母は2月7日、日刊スポーツの取材に応じ、同氏が作製したという作曲指示書が、娘の筆跡に似ているなどと証言。娘について「早く離婚して」「(実家に)帰ってきてほしい」などと切望した。しかし、1カ月を経て思わぬ反論を受けた。

 「訴えてみい。私は悪いことをしていない。訴えられる必要がない」

 義母は娘が病気になった場合に備えて、現在も旧姓のままがん保険をかけているという。断絶は続いても娘は娘。その思いもかなわなかったと感じ「今日の会見を見て、もう解約する(と決めた)。わが子が私を憎んでいるなら」とも言った。

 娘に対する失望感も見せたが、娘が佐村河内氏のマインドコントロール下にある可能性も主張しながら、複雑な親心も口にした。「守が何でも言わしている。結婚してから(娘は)人格が変わった。『親にそんなことを言うかな』ということを言うようになった」「娘の本心ではないと思う。目が覚めて反省するならいつでも帰ってきていい。でも(会見内容が)本当なら、親子でもダメ。わが子を信じたいけれど」。

 佐村河内氏に対しては憎しみを増幅させ、「(義理の)息子と思いたくない。ウソの上塗り。まだ自分をカバーしようと思って、反論していたのが許せない。もう謝るしかないのに」「(同氏と)血のつながった孫ができなくてよかった。なんで私が恨まれないといけないの」と反撃した。

 ゴーストライターだった新垣隆氏(43)には、暗部を明るみに出した告発を感謝しているというが、佐村河内氏は同氏を攻撃。その行為についても「新垣さんの言っていることが真実。(新垣氏を)訴えるなんて最低」と切り捨てた。【鈴木絢子】