なでしこジャパン旋風は、映画の会見でも吹き荒れた。18日、都内で「聯合艦隊司令長官

 山本五十六」(成島出監督、12月23日公開)のクランクアップ会見が行われ、主演の役所広司(55)は、女子W杯ドイツ大会でFIFA(国際サッカー連盟)ランク1位の米国をPK戦の末破り、世界の頂点に立った決勝戦をテレビ観戦し一睡もしないで会場入り。世界一のイレブンを称賛した。

 役所はハワイ真珠湾攻撃を指揮した山本五十六を演じた。日本を背負って日米決戦を率いた人物だけに、なでしこジャパンへの共感は深かった。「今朝の日米決戦、僕も一睡もせずなでしこジャパンを応援してました」と切り出し、勝利の興奮そのままに会見した。

 常に戦争反対の信念を持ち続けた五十六に関連し、役所は「なでしこジャパンは最後まで諦めずに勝利を手にした。僕たちは映画の撮影中、予算と時間のことを考えてしまうけど、その中で何とかより良いものができればいいと思って仕事をしている」。優勝の感想をあらためて聞かれると「とにかく感動しました。誰1人弱気になることなく戦い続けた。日本の女性は強いなあと思いました。おめでとうございます!」と称賛の言葉を贈った。

 会見には玉木宏、柳葉敏郎、椎名桔平らも出席し、世界一を祝福した。