ムック本編集長など幅広く活動するモデル兼女優の菊池亜希子(32)と、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で一躍注目された俳優中島歩(26)が、できちゃった結婚を題材にした映画でダブル主演することが4日、分かった。岨手(そで)由貴子監督(30)の新作映画「グッド・ストライプス」(来年公開)で、2人は長編映画では初共演。

 予想外だった妊娠を機に結婚準備を進めることになったカップルの葛藤を通し、現代の若者の結婚観をリアルに描き、最近の結婚事情の理想と現実も浮き彫りにするセリフの数々も見どころだ。「建前だけではないリアルな関係性を映画にしてみたかった」と話す岨手監督は「『モテ』を重視しない主人公にぴったり」として菊池を、「何げないやりとりも面白く見せてくれそう」と中島を起用した。

 菊池は、マルチな才能を発揮する注目女優。12年から年2回出版する書籍「菊池亜希子ムックマッシュ」で編集長を務め、発行は累計27万部を超えるなど同世代女性に強い影響を与える。今回で長編映画主演は3作目。「適齢期真っただ中の女子代表として、ぐるぐる考えながら演じました」。

 相手役の中島は、ブレークが期待される若手俳優。「花子とアン」で仲間由紀恵(37)演じる蓮子と駆け落ちする恋人役で、知名度を上げた。今回が映画初主演。「劇中で結婚してみて、人生においてすごく特別なことだと思いました」。

 菊池は中島について「のらりくらりした感じで、撮影後半イライラもしたけど、それも含めて(2人が演じた)真生と緑っぽいなと思っていました」。中島は菊池について「行動力があり、好奇心も強くてとても頼もしい方」。岨手監督は「カップルとしての絆が垣間見えました」と2人の起用に手応えを得ている。

 ◆菊池亜希子(きくち・あきこ)1982年(昭57)8月26日、岐阜県生まれ。高校時代からモデルとして活動。映画は10年「森崎書店の日々」、12年「よだかのほし」主演。文芸春秋「CREA」や宝島社「リンネル」などでエッセーなど連載。172センチ。血液型B。

 ◆中島歩(なかじま・あゆむ)1988年(昭63)10月7日、宮城県生まれ。日大芸術学部文芸学科在学中にモデル活動を始める。13年に美輪明宏主演の舞台「黒蜥蜴」で俳優デビュー。作家国木田独歩の玄孫(やしゃご)。183センチ。血液型O。