東宝が7日、人気特撮シリーズ映画「ゴジラ」の新作を製作すると発表した。04年「FINAL

 WARS」以来の新作となる。現在、製作スタッフの人選と脚本作業を進めており、撮影は来年夏から秋にかけて行い、16年に公開予定。

 今年は「ゴジラ」誕生60周年。7月には米国版「GODZILLA

 ゴジラ」が公開され、興行収入は日本で32億円、全世界で570億円のヒットを記録。東宝は10月に新規プロジェクト「ゴジラ戦略会議(ゴジコン)」発足を発表していた。同社は「米国版の成功を見届け、あらためて『ゴジラ』が世界で支持され、愛されていると認識した。目玉作品として復活させる」としている。米国版の続編製作も決まっており、米国で18年公開の予定。

 東宝は「FINAL

 WARS」製作公開時に着ぐるみとCG技術では今後の製作が困難としてシリーズに一区切りつけた。同社関係者は公開中の「寄生獣」のCGとVFX(特殊視覚効果)を引き合いにしながら「米国版はフルCGで着ぐるみの質感も残して復活させた。日本も米国に負けない技術がついてきて、時代が来たかなと思った」と話す。新作はCGを駆使する作品となりそうだ。