今年も残すところ、あとわずかとなりました。今年最後の「マンスリーマカオ」は、マカオのお正月イベントを紹介します。中華圏のマカオでは、新暦よりも、春節と呼ばれる旧暦の正月を、盛大にお祝いします。春節には、大規模なパレードが行われ、祝賀ムードを一層盛り上げます。来る17年も、文化、スポーツなどの国際的なイベントが盛りだくさんのマカオ。来年は、興味のあるイベントにあわせてマカオ旅、なんていかがですか?
日本のソーランチームも参加!圧巻の踊り披露
来年17年の春節は、1月28日。日本のお正月といえばしめ縄、門松などが定番だが、マカオでは赤や金のランタンが飾られるのが一般的だ。新年3日目の30日には、マカオ政府観光局、民政総署、マカオ文化局主催の春節を祝うパレードが催される。17年の干支(えと)である酉(とり)にちなんで、不死鳥、鳥、鶏、金の卵をテーマに行われるパレードには、マカオ内外のアーティストやパフォーマー約1300人が参加予定。日本からも、北海道のYOSAKOIソーランチーム「新琴似天舞龍神」が出演する。日本からの参加は、14年の東京・高円寺の阿波おどり、15年の徳島の三味線、そして今年の山形の尾花沢花笠踊りに続いて4年連続4回目となる。今年6月に行われたYOSAKOIソーラン祭りで準優勝した「新琴似天舞龍神」が、マカオでも迫力の踊りを披露する。
マカオタワーの打ち上げ花火でフィナーレ飾る
- 祝賀パレードに参加するYOSAKOIソーランチーム「新琴似天舞龍神」
春節祝賀パレードは現地時間の午後8時、マカオ半島のマカオ科学館を出発。春節ではおなじみのドラゴンダンスやライオンダンスなどを披露しながら、マカオタワー前の西湾湖広場までの約3キロの道のりを、2時間かけて練り歩く。マカオタワーに打ち上がる花火で、パレードはフィナーレを迎える。また春節の前後には、観光スポットで海外からのチームがパフォーマンスを行い、さらに祝賀ムードを盛り上げる。
正月イベントめじろ押しのマカオだが、この時期に訪れるにあたっては、注意が必要だと、マカオ観光局の松本二実さんは話す。「春節前後は、中国本土や香港からの観光客が多く、ホテル代も高くなってしまいます。また、レストランやショップなどもお休みのところが多くなります」。行くとなれば相応の準備と覚悟を要することになりそうだ。それでも「春節はマカオ最大のお祭りですから、体験する価値はありますよ」(松本さん)。日本とマカオの両方で、お正月をお祝いすれば、すばらしい1年が訪れるに違いない。