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- 「香山夢梅」が上演される世界遺産のドン・ペドロ5世劇場
アジアを代表するエンターテインメントリゾート・マカオで10月1日、「第30回マカオ国際音楽祭」が開幕する。世界中から著名なアーティストがマカオに集結。1カ月にわたり世界遺産などを舞台に、クラシックやジャズ、オペラなどさまざまなジャンルの公演を行う。その他、音楽をテーマにした映画のパブリック・ビューイングも行われる。まさに音楽漬けの1カ月。芸術の秋を、マカオで堪能しよう!
著名アーティスト集結!オペラも映画も
今年で30回目の節目を迎えるマカオ国際音楽祭は、10月1日から30日までの1カ月間にわたって、世界遺産の「聖ドミニコ教会」「ドン・ペドロ5世劇場」「モンテの砦」を含む6会場で、計20プログラムが行われる。マカオ内外からトップアーティストが集まり、世界最高峰のパフォーマンスを見せてくれる。
オープニングを飾るのは、イタリアのジャコモ・プッチーニ作「トゥーランドット」。中国の美しい姫、トゥーランドットと、タタールの王子の愛憎を描いた本作は、過去日本でも公演されたことのあるオペラの名作。この音楽祭のための特別バージョンとなっているのも見どころだ。1日から4日まで、マカオ文化センターで開催される。
同じくオペラでおすすめは、シェークスピアと同時代を生きた中国の劇作家、湯顕祖(とうけんそ)の恋愛を描いた「香山夢梅」。マカオが舞台となったこの作品は、マカオ初の室内オペラとしても話題となっている。公演は14日と15日の2日間、ドン・ペドロ5世劇場で行われる。
過去に坂本龍一も参加!無料イベントも
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- 世界遺産・モンテの砦の特設ステージ
そして音楽祭を締めくくるのは、宋玉生公園で開催される「チャプリン・ワンスモア!」だ。喜劇王チャプリンの名作映画を、マカオオーケストラの演奏とともに鑑賞する。フィナーレにふさわしい、豪華なイベントとなっている。29日に「街の灯」、30日に「黄金狂時代」がそれぞれ上映される。
このほか音楽を題材にした映画「雨に唄えば」「偉大なるマルグリット」2作品のパブリックビューイングも実施する。
「過去には坂本龍一さんも参加した歴史ある音楽イベントです。無料で見られるものもあるので、気軽に参加できるのも魅力です」と、マカオ観光局の松本二実さんは話す。マカオで音楽ざんまい、芸術の秋を満喫する旅はいかが?
チケット入手困難!?壮大な水のショー
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- 幻想的なショーの一幕
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- アクロバティックなシーンも満載で飽きさせない
エンターテインメントリゾート・マカオを代表するショーといえば、ほとんどの人は「ザ・ハウス・オブ・ダンシングウオーター」を挙げるだろう。10年の開幕から早6年、いまだに衰えることのない人気で、世界中のファンを魅了し続けている。シルク・ドゥ・ソレイユの舞台美術監督を務めたフランコ・ドラゴーヌ氏が手がけた壮大な水のショー。東洋の幻想的な雰囲気に、西洋のさまざまなパフォーマンスを織り込んだ同作は、まさにマカオそのものだ。あまりの人気でチケットが入手できないことでも有名だが、「最近は比較的チケットも取りやすくなっています」(マカオ観光局・斉藤麻帆さん)とのこと。「ザ・ハウス・オブ―」は、コタイのシティ・オブ・ドリームズの専用劇場で、午後5時と午後8時の2回公演(月・木・金・土・日曜日。スケジュール変更の場合あり)。座席は、ステージ全体を俯瞰(ふかん)できるA席980パタカ(約1万2500円)がおすすめだ。
まるで宮殿!「花」がテーマの新ホテル!
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- 8月22日にオープンしたばかりのウィンパレス
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- ジェフ・クーンズの「チューリップ」
大型リゾートホテルが林立するコタイエリアに8月22日にオープンした「ウィンパレス」。花をテーマにした同ホテルでひときわ目を引くのは、アメリカの有名アーティスト、ジェフ・クーンズのステンレス彫刻作品「チューリップ」だ。創業者であるスティーブン・ウィン氏が芸術好きで、ゲストにも自分のコレクションを見てもらいたいとの思いから、希少価値の高いアート作品が惜しげもなく展示されている。また音楽にあわせて噴水が踊る「パフォーマンス・レイク」や、それを上から見物できるゴンドラ「スカイキャブ」などエンタメ要素も満載。宿泊客だけでなく、訪れるすべての人を、その名の通り、まるで宮殿にいるかのようなゴージャスな気分にさせてくれる。
ビールの祭典「オクトーバーフェスト」
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- ドイツ音楽の生演奏で大盛り上がり
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- 伝統的な料理やビールが楽しめる
MGMマカオでは、ビールの祭典「オクトーバーフェスト」を10月13~23日の11日間開催する。オクトーバーフェストとは、200年以上の歴史を持つ、ドイツ・ミュンヘン発祥のお祭り。MGMマカオでの開催は、今年で8回目となる。本場ミュンヘンのオクトーバーフェストで提供されるビールの6大醸造所のひとつ「SPATEN(シュパーテン)」のビールをはじめ、様々なビールが味わえる。またドイツ・ババリア地方の伝統料理やノンアルコールビールなども用意されている。さらにミュンヘンのバンドによるドイツ音楽のライブ演奏も行われる。時間は午後6時から午前0時まで。入場料はワンドリンク付きで160パタカ(約2000円)。22日の昼にはファミリー向けのイベントも企画されている。
12・4マカオ国際マラソン参加者募集中
12月4日に開催される「第35回マカオ国際マラソン」では、フルとハーフに加え、5.5キロのミニマラソンの3種目が用意されており、初心者から上級者まで楽しめるマラソン大会として人気だ。マカオ観光局では、今回特別に100人の枠を確保。日本からの参加者を募集している。コタイの豪華なリゾートホテル群や半島の世界遺産を見ながらのマラソンは、マカオを知るにもってこい。また世界各地から集結した100人以上の仮装ダンサーが街を練り歩く、「ラテン・シティ・パレード」も同日開催される。詳細のお問い合わせはマカオ観光局(mgto@milepost.co.jp)まで。
マカオ国際マラソン公式ページ:https://www.macaumarathon.com/jp/