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読んで振り返る2013バトル・大相撲ニュース

金メダリスト村田がプロ転向

 ロンドン五輪金メダルの村田諒太(27=三迫)が4月12日に、「子どものころからの夢に挑戦したいという気持ちになった」とプロ転向を表明。8月25日には東京・有明コロシアムで東洋太平洋ミドル級王者の柴田明雄(31=ワタナベ)と初戦を行い、2回TKO勝ちの鮮烈デビューを果たした。日本人で初めて米プロモート最大手のトップランク社とも契約するなど、国内外で注目を集めている。

「怪物」井上が国内最速タイの日本、東洋太平洋王座獲得

 高校生初のアマ7冠の「怪物」井上尚弥(20=大橋)が8月25日に、日本ライトフライ級王者の田口良一(ワタナベ)と対戦。3―0の判定で勝利し、辰吉丈一郎に並ぶ国内最短記録のデビュー4戦目での日本王座獲得に成功。10月には同王座を返上。12月6日に東京・両国国技館で東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦も行い、東洋王座最速タイも記録した。

亀田家史上初の「3兄弟世界王者」でギネス登録

 亀田和毅(22=亀田)が8月1日にフィリピンでWBOバンタム級王者パウルス・アンブンダと対戦。3―0の判定で勝利し、史上初の3兄弟世界王者となった。翌日には「ギネス・ワールド・レコーズ」の認定員から認定証を授与された。9月には次兄・大毅も世界王座を獲得に成功したため、史上初の「3兄弟同時王者」の快挙も達成した。

「プロレス界の鉄人」小橋建太引退

 プロレスラー小橋建太が5月11日、東京・日本武道館で引退試合を行い、26年間の現役生活に別れを告げた。セレモニーでは、四天王の川田利明、田上明や、野田佳彦元首相などがリングに登場。試合では秋山準、武藤敬司、佐々木健介と組み、歴代の付き人であるKENTA、潮崎豪、金丸義信、マイバッハ谷口組と対戦。代名詞の逆水平チョップを連発し、最後はムーンサルトプレスで勝利し、満員に膨れあがった会場を沸かせた。

全日本プロレス分裂

 老舗団体の全日本プロレスが6月に00年以来、13年ぶりとなる選手の大量離脱で分裂の歴史を繰り返した。会長を務めていた武藤敬司が同団体オーナーとの確執が表面化し、辞任。6月30日の両国大会を最後に10人を超える選手、練習生が離脱を表明し、武藤に追随。武藤は、7月に新団体「WRESTLE―1」を設立し、9月には旗揚げ記念大会を東京ドームシティホールで開催した。

JBCがWBO、IBFを承認、加盟し4団体時代に

 JBC(日本ボクシングコミッション)は2月18日に会見し、4月1日からWBO(世界ボクシング機構)、IBF(国際ボクシング連盟)を承認、加盟すると発表した。WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)と合わせ、主要4団体の世界戦が認められることになった。8月には亀田和毅がWBOバンタム級を、9月には亀田大毅がIBFスーパーフライ級を承認後に日本人として初戴冠を果たした。またJBC公認の日本人の現役世界王者も過去最多となる10人まで増えた。

UFCで絶対王者がまさかの王座陥落

 7月6日のUFC162大会(米ラスベガス)で、ミドル級の絶対王者アンデウソン・シウバ(ブラジル)が11度目の防衛に失敗する波乱が起こった。2回にノーガードで挑発した際、挑戦者クリス・ウィドマン(米国)の左フックをアゴに浴びてダウン。倒れた直後も顔面に連打で同回1分18秒、レフェリーストップでTKO負けとなった。約7年半ぶりの黒星を喫した。

曙が全日本プロレスの3冠ヘビー級王座を獲得

 第64代横綱曙(44)が10月27日の両国大会で3冠ヘビー級王者諏訪魔を破り、悲願の王座奪取に成功した。必殺のヨコヅナインパクト(脳天くい打ち)を決め勝利し、プロレスデビューから8年で、主要団体でシングルタイトル初戴冠。喜びを爆発させた。なお、この大会で同王座の3本のベルトが新調され、1本になった新ベルトが初披露された。

UFC日本人エース岡見勇信が解雇

 06年からUFCを主戦場にしてきた総合格闘家の岡見勇信(32=和術慧舟会東京道場)が今年9月のホナウド・ジャカレイ(ブラジル)に1回TKO負けを喫した後、同団体からリリース(解雇)。UFCミドル級6位にランクされ、連敗していない上位ランカーが解雇されるのは異例のケースだった。

亀田大毅が負けてIBF王座保持

 IBF世界スーパーフライ級王者の亀田大毅(24=亀田)が、WBA世界同級王者リボリオ・ソリス(31=ベネズエラ)と団体王座統一戦で判定負け。前日計量でソリスが計量失格し、大毅が勝てば2団体統一王者、負ければ2王座とも空位という事前発表だったが、試合直後、IBF立会人が「ルールでソリスが失格した時点で、大毅が勝っても負けても王者」と覆す発表。大きな騒動となる。

昭和の大横綱・大鵬死去

 「昭和の大横綱」大鵬の納谷幸喜氏(本紙評論家)が1月19日午後3時15分、心室頻拍のため都内の病院で死去した。享年72歳。葬儀は同30、31日に東京・青山葬儀所で執り行われ、のべ約2500人が参列。プロ野球ソフトバンク王貞治会長、タレント黒柳徹子、白鵬の3人が弔辞を述べた。2月11日には東京・両国国技館で「お別れの会」が開催され、約2500人のファンが全国から駆けつけた。同15日には国民栄誉賞授与を政府が発表した。

遠藤史上最速新入幕

 日大時代の4年間で11タイトルを獲得し、アマチュア横綱に輝いた遠藤が今年春場所、幕下10枚目格付け出しでデビューした。すると、相撲のうまさと右上手を引く強さであれよあれよと出世街道を駆け上り、7月の名古屋場所では14勝1敗で新十両優勝を達成。秋場所で、史上最速となる所要4場所での幕内昇進を果たした。その秋場所は左足首痛で途中休場するも、9勝を挙げて勝ち越し。九州場所ではけがの影響で初めて負け越したが、6勝で幕内に踏みとどまった。

高見盛引退

 元小結の高見盛が、丸14年の現役生活に別れを告げた。東十両12枚目で迎えた初場所で5勝10敗に終わり、幕下陥落が確実になり引退を決断。年寄「振分」を襲名し、部屋付き親方として後進を指導することになった。土俵で体をたたく気合注入のパフォーマンスで「角界のロボコップ」と呼ばれた人気者。10月6日の引退相撲には約1万人の観客が集まり、断髪式では約380人がはさみを入れた。

稀勢の里が初場所で2度目の綱とり挑戦へ

 大関稀勢の里が、夏場所で初日からの13連勝で優勝争いを演じ、名古屋場所で初めての綱とりに挑んだ。その名古屋では、中日までに3敗を喫して綱とりには失敗したが、横綱白鵬の連勝を43で止めた。そして九州場所で、ともに全勝で優勝争いを演じていた白鵬、日馬富士の2横綱を撃破。13勝を挙げて「優勝に準じる成績」として、来年初場所で2度目の綱とりを迎えることとなった。期待されながらも、なかなか結果を残せなかった大関だが、待望の日本人横綱誕生に向けて、殻を破りつつある。

蒼国来復帰

 蒼国来が約2年半ぶりに土俵に復帰した。2011年の八百長問題で日本相撲協会を不当に解雇されたとして裁判を起こしていたが、3月25日に東京地裁で解雇無効の判決を勝ち取った。理事会で当時と同じ西前頭15枚目で名古屋場所からの復帰が決まった。初日を前に支援者や弁護団から青の締め込みや化粧まわしも寄贈。初日の徳勝龍戦には青いTシャツを着た大応援団も訪れたが、6勝9敗。現在は3場所連続負け越し中だ。蒼国来裁判ではは八百長調査のずさんさも明かされた。

元大関雅山&把瑠都引退

 元大関の2人が現役を引退した。雅山は3月24日、春場所千秋楽の取組終了後に表明。同日会見し、「ボロボロになるまでやれた」と涙した。年寄二子山を襲名。来年2月1日に東京・両国国技館で引退相撲を行う。「エストニアの怪人」と呼ばれた把瑠都も左膝のケガが原因となり、秋場所前の9月11日に発表。会見では「お相撲さんになってなかったら、こんなに素晴らしいファンの方々に会えなかった」と感謝した。来年2月8日に断髪式を行う。その後は母国でエレナ夫人とロッジを経営する予定だ。

白鵬43連勝含み、4連覇

 白鵬が今年も安定した強さを見せた。春場所から4連覇を達成。春場所初日から名古屋場所13日目まで43連勝と他を寄せ付けなかった。年間勝利数も82勝で最多。ライバルの日馬富士が時折「大横綱」と表現するほどの強さだった。優勝回数でも北の湖、朝青龍を超えて歴代3位の27回に到達。特に名古屋場所で26回目の優勝を飾り、同じモンゴル出身の朝青龍を上回ったときは喜びを隠せず「あの男を超えて良かったなと。これで文句言わないだろうな」と満面の笑みだった。

二所ノ関&三保ケ関部屋など名門消滅

 大相撲史上最多の優勝32回を誇る横綱大鵬ら数々の強豪力士を生んだ二所ノ関部屋が、初場所を最後に閉鎖された。師匠の二所ノ関親方(元関脇金剛)が体調を崩し、後継者もまとまらなかったため、部屋の運営が困難となった。また、横綱北の湖や大関北天佑らを生んだ三保ケ関部屋も、師匠の三保ケ関親方(元大関増位山)が定年を前にして、継承者がいないことから秋場所限りで部屋を閉じた。幕内阿覧らは消滅と同時に引退。残る力士は春日野部屋に転籍した。

日馬富士2度の優勝

 日馬富士は、好不調が激しい1年だった。初場所は全勝優勝したが、続く春場所は9勝止まり。慢性的な両足首痛もあり、本来のスピードあふれる速攻相撲が影を潜めた。夏場所以降も11、10、10勝止まりで優勝争いに絡めず、横綱審議委員会からは、しばしば「激励」を出す可能性を示唆された。配給した金星も8個を数えた。しかし、九州場所では初日からの12連勝が効いて、14勝を挙げて優勝。今年2度目の優勝で何とか面目を保った。

大砂嵐アフリカ初関取&外国人最速新入幕

 大砂嵐がアフリカ大陸出身初の関取となった。春場所は幕下優勝し、十両も2場所通過。初土俵から所要10場所での新入幕は琴欧洲らを抜き、外国人力士最速となった。名古屋場所では日中に断食する「ラマダン」を乗り越え10勝。新入幕の九州場所では千秋楽で敗れ入門後初の負け越しも、粗削りな相撲は伸びしろも感じさせ、館内を沸かせた。来春からは東京国際大の講義に参加予定で、心身ともに成長が期待される。

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