広島カープが旧広島市民球場からマツダスタジアムへ本拠地を移転して7年。今季は25年ぶりにリーグ優勝を果たし、今日12日からクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで、DeNAと日本シリーズ出場権を懸けて戦う。
旧広島市民球場の設備修理を技師として担当していたのが市後(いちご)博造さん(75)だ。02年から7年間在籍し、主な業務は座席の修理だった。老朽化の席は座っただけで割れ、試合前のフリー打撃でも割れ、多い日には40席も修理した。「ファンが気持ちよく見られるように、カープが勝てるように」。思いを込めて作業し、多くの思い出がある。「自分が作業した球場で優勝するカープが見たかったという気持ちはある。でもうれしさの方がずっと大きいですよ」と喜びをかみしめている。

