レトロゲームのブームが衰え知らずだ。一世を風靡(ふうび)した「ファミコン」の復刻版「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が11月10日に発売、4日で約26万3000台を売り上げた(ファミ通調べ)。

 国内ではレトロゲームを題材にしたイベントが増えている。東京都江東区の日本科学未来館らが主催した「GAME ON」は、3月2日から5月30日までの90日間で16万7744人、1日あたり約1860人が来場した。同施設の広報担当者は「広い世代にファンがいるゲームをとりあげたことにより、多くの来場者を迎えることができた」と成功の要因を挙げた。

 来場者からは「昔のゲームを小さい子が楽しそうに遊んでいたのを見て、いつの時代のゲームでも人を楽しませる力は健在だなと思いました」「スマホゲームに押されてる今、こうやってゲームの歴史を展示できたのは貴重な体験でした」などの声が寄せられるなど好評だったという。

 また埼玉県が主催した「あそぶ!ゲーム展」は、第1弾の「ステージ1」を開催したところ、15年10月3日から今年2月28日までの149日間で、予想の3万人を大きく上回る5万人を集めた。会場となった埼玉県川口市のSKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ担当者によると「来場者は他のイベントに比べて週末は2~3倍。4倍の時もあった。過去最高の動員です」という。「企画は12年から。当時プレーしていた人はもちろん、若いゲームファンの方も、最近のゲームにないシンプルさが斬新だったようです」と手応えを感じていた。現在は「ステージ2」を開催中で、集客は前回同様に好調。「ステージ3」まで企画しているという。