野党共闘を訴える市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」は7日、東京・新宿駅西口で今年初の街頭演説会を開き、野党4党の代表者が参加した。

 共産党の志位和夫委員長は「昨年7月の参院選では32の1人区で野党統一候補が実現し、11の1人区で自民党を破り、勝利した。昨年10月の新潟県知事選でも、野党推薦の米山隆一候補が圧勝した。野党と市民が本気の共闘をやれば、自民党を打ち破れる。ここに勝利の方程式がある」と力説し、拍手を浴びた。

 民進党の安住淳代表代行は「他の3党の皆さんとは、率直に申し上げて、まだまだ政策の違いがあります。安全保障の在り方やエネルギー、社会保障とその負担の在り方について、まだ距離がある。しかし4党で話し合って、政策をある一定の幅に収めることによって、市民の皆様に納得していただく。多少の違いを問題にするのではなく、大局に立って連携していく」と説明した。

 社民党の福島瑞穂副党首は「オスプレイが日本の空を飛び回ることを許してはいけない。(陸上自衛隊に配備予定の)17機で3600億円もかかる。この税金を社会保障や子供たちの支援のために使うべきではないでしょうか」、自由党の青木愛副代表は「国民の幸せよりも国家権力の強化、格差を拡大する弱肉強食の経済政策、国民切り捨ての軍事政策、これが安倍内閣の実態ではないでしょうか」と政権批判を続けた。

 主催者発表で約2500人が集まり、「つながり、変える リスペクトの政治へ」と記したメッセージを掲げた。