東京都の小池百合子知事の16日の定例会見に、知事として初めて手がける17年度予算案の発表時に、イラストで登場した「メリーちゃん」「ハリーくん」が、実物のぬいぐるみとなって参加した。

 小池氏は今年1月、「メリハリをつけた」と位置づけた予算案を会見で発表した際、ひつじの「メリーちゃん」と、はりねずみの「ハリーくん」のイラストを使って説明した。このほど行われた都の各自治体首長との意見交換の場で、日野市民が製作したというマスコットを、市長から手渡されたという。

 さらに、都立産業技術研究センターの3Dプリンターを借りて製作したというバージョンも披露した。

 「メリーちゃん、ハリーくんがどんどん広がっている。こういう形で、都の予算に興味を持ってもらえる。今後は中身にも関心を持ってもらえたら」と述べた小池氏は、「工夫をしながら、都政を身近に感じていただき、みんなで進めるのが、私の進める都政。これからも、工夫を続けたい」と話した。

 17年最初の定例都議会は今月22日に開会し、知事の施政方針演説や、予算案の審議が行われる。