「報道されているような事実はございません!」。

 学校法人「森友学園」の国有地格安取得問題で、連日国会で説明に追われている財務省の佐川宣寿理財局長が、17日の衆院外務委員会で、民進党の質問内容に、キレそうになった。

 ノンフィクション作家の菅野完氏が15日、佐川氏から籠池氏の顧問弁護士に連絡があり「10日間の雲隠れ」を依頼したと証言したと報じられたことの真偽を問われた佐川氏。答弁席に立つと「まず雲隠れ発言がテレビで流れた報道をきちんと説明させていただきたい」と、やや語気を強めて答弁。「顧問弁護士と面識もなく、話をしたこともない」と主張した上で、籠池氏の顧問弁護士が報道各社に対し、この証言を「事実誤認」としたことも、質問にはなかったが答弁した。

 「そんなこと聞いていない」とやじが飛んでも、いつもよりやや強い口調で話し、「○○という部下はいますか」という問いにも、勢い余って「(部下は)ございます」と答える場面もあった。