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「アフガニスタンの少女」など日本初特別展示

歴史ある建物とマッカリー氏の作品が融合した会場内
歴史ある建物とマッカリー氏の作品が融合した会場内

 「スティーブ・マッカリー 三溪園特別展示」が今月26日まで三溪園で開催中だ。マグナム・フォト所属の写真家、スティーブ・マッカリー氏にとって日本初となる特別展示。旧ソ連によるアフガニスタン侵攻中の84年にパキスタンの難民キャンプで撮影された「アフガニスタンの少女」など計11点が鑑賞できる。入場料は三溪園の入園料500円のみ。

 作品は、国の重要文化財に指定されている旧燈明寺本堂に展示されている。積雪が観測された14日には、マッカリー氏が会場を訪れた。「歴史的な建物で私の作品が展示されることを非常にうれしく思います。横浜で雪が降るのはめずらしいようですね。こんな日に訪れることができて一生に1度の経験になりました」。作品を確認した後は、雪が舞う園内を散策した。

東日本大震災直後の被災地も撮影

会場を訪れたマッカリー氏
会場を訪れたマッカリー氏

 展示されている「アフガニスタンの少女」は、米科学誌ナショナル・ジオグラフィックの85年6月号で表紙を飾った代表作。後日、読者投票で同誌史上最も高い評価を受けたという。ほかには、東日本大震災直後の被災地を撮影した作品も。「11年に別の目的で来日したのですが震災直後だったので取材に向かいました。困難に立ち向かう日本のみなさんに威厳や絆を感じました」と振り返った。

 マグナム・フォト東京支社の小川潤子ディレクターは「歴史ある旧燈明寺本堂は人びとの喜びや苦悩を静かに見つめてきました。マッカリー氏はアジアを中心に世界中を旅して人びとのおかれた状況の明暗を写真に収めてきました。2者に共通する人間に対する包容力にあふれたまなざしが、厳かな本堂で融合します」と見どころを話した。
詳しくはこちらから http://www.magnumphotos.co.jp/



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