「未来のサムライ」が、今年も高校野球を沸かせる。侍ジャパンU-15(15歳以下)の小野寺瑞生(みずき)投手(15)が、東海大甲府(山梨)に合格したことが15日、分かった。183センチ、93キロの体格は早実(西東京)の清宮幸太郎内野手(1年)とほぼ同じ。右腕から投じる直球の最速は、すでに143キロを誇るスーパー中学生だ。

 打っても“怪物”だ。川崎中央シニア(神奈川)の一員として臨んだ昨年3月のベイスターズカップでは、横浜スタジアムで2打席連続本塁打。ともに外寄りスライダーを左翼スタンド中段へ運んだ。同シニアは、今秋ドラフトの超目玉で最速156キロ右腕の田中正義投手(3年=創価)を輩出。関係者は「現時点では小野寺の方が球も速いし、飛ばす力もある」と話す。

 小野寺は2020年東京五輪を20歳で迎える。14日に放送されたテレビ朝日系「ビートたけしのスポーツ大将」では、阪神福留と対決。中越え打を浴びたが、素質を絶賛された。清宮級の打力と、田中より速い直球を併せ持つ小野寺が、強豪校でさらに技術を磨く。